試作の種類と目的
試作品には大別すると
デザインモデル
ワーキングモデル
の2種類があります。
デザインモデルは意匠モデルとも呼ばれ、主としてデザイナーの作成したイメージ図や3次元CAD図等を元に、製品イメージの確認検証用として作られた試作品のことです。展示会などにも用いられ、近年では特に営業のプレゼンテーションの場で用いられることが増えています。
デザインモデルはイメージや質感の確認用モデルですので、主に成形が容易な木材やクレイ、ウレタン、質感に優れたアクリル等が用いられています。
対して、ワーキングモデルとは、デザインモデルを利用した造形検証の後、どの程度まで設計段階での予測通りに作製できるかどうかを確認するために製作された試作品のことです。
ワーキングモデルに求められる要件は主として
形状確認
機能(性能)評価
の二つです。
形状・寸法だけの確認でよい場合は、材質として樹脂を用いることが多いですが、実際に機構に組み込んで性能や耐久性をテストする場合などは、最終的に使用する部品と同じ材質で行うこともあります。