インクジェット式
デザイン会社やメーカーの企画・設計部に近年急速に普及しつつあるのが3Dプリンターと呼ばれる試作造形機です。小型化、省コスト化の進歩が著しく、現在では卓上サイズも豊富に存在しています。
その原理は、通常のインクジェット式プリンターと同じであり、溶かした樹脂やワックスなどをインクジェットノズルから噴射させ、ステージ上に1層づつ吹き付けて積層させていきます。1層の厚みは約0.02mmであり、表面の仕上がりや微細部分の造形に強みがあります。
熱溶解積層と同様に、サポート材の除去は必要になりますが、稼働部の表現が可能になっています。また、インクジェット方式の強みとして、用いる樹脂を混合しての試作品の成形が可能になっており、色彩や質感の表現では熱溶解積層方式に勝る点が多いです。
比較的小さな造形物を精密かつ安価に作りたい場合に向いています。
試作手法の概念図
①オフィス、卓上に設置可能
②高精度かつ、比較的安価
③サポート材の除去の手間が掛かる
②高精度かつ、比較的安価
③サポート材の除去の手間が掛かる